5月15日に下鴨神社に葵祭の走馬の儀を見に行った後、北大路通で路頭の儀を観覧しました。
葵祭と言えば、路頭の儀が最も有名ですね。
平安時代の装束をまとった行列を見ていると、千年前の京都に来たような気分になります。
本列
走馬の儀が終わりに近づく午後2時20分頃に下鴨神社を出発した行列は、上賀茂神社に向かって北に進みます。
走馬の儀を最後まで見た後に下鴨本通にやって来ると、行列の先頭はすでに北大路通に入っているようでした。
急いで下鴨中通を歩いて北大路通に向かい、先回りすることに。
でも、北大路通に到着した時は、すでに先頭は賀茂川に近づいていました。
これ以上追いかけられそうにないと判断し、途中から行列を観覧することにします。
路頭の儀の行列は、近衛使代(このえつかいだい)を中心とした本列と斎王代を中心とした斎王代列に分かれています。
ギシギシと音を立てながら、本列の牛車がやって来ました。

牛車
牛車に飾られている藤の花が初夏らしさを感じさせてくれますね。
時折、牛がモーモーと鳴いていました。
本列が続きます。

本列
本列は、近衛使代、陪従(べいじゅう)、舞人(まいびと)、風流傘(ふりゅうがさ)が加わっています。
赤色と白色の花がたくさん乗った風流傘がやって来ました。

風流傘
華やかな風流傘も路頭の儀の見どころの一つであります。
後方の風流傘は、黄色い花が載っていますよ。

黄色い風流傘
斎王代列
本列の次にやって来たのは、斎王代列です。
葵祭を観覧する多くの人は、この斎王代列を目的にしています。

斎王代列
腰輿(およよ)に乗って斎王代がやって来ました。

斎王代の登場
斎王は、天皇即位の時に伊勢神宮や賀茂社に精進潔斎して奉仕する皇女や王女のことで、斎王代は斎王の代わりを意味し、昭和31年(1956年)に復興されました。
斎王代が乗る腰輿の前を歩く女の子は、童女(わらわめ)です。

童女
斎王代の腰輿がゆっくりと近づいてきました。
沿道の観覧者たちが、一斉に写真撮影を始めます。

斎王代
路頭の儀の主役とあって、斎王代は、とても人気がありますね。
斎王代の後ろからも、きれいな衣装を来た女性たちが続きます。

斎王代列の後方
そして、2代目の牛車もやって来ました。

2代目の牛車
路頭の儀の行列は、これで終了です。
北大路通は、人は多かったですが、それほど混雑してはいませんでした。
そのおかげで、1ヶ所でずっと見続ける必要はなく、場所を移動しながら行列を見られましたよ。
葵祭の行列は、30分ほどで通過するので、長時間立ち続ける必要がないのもありがたいです。
また、来年も葵祭を観覧したいですね。